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CABIN

Status:2023竣工

設計:farm + HIGASHIYAMA STUDIO

家具:STUDIO KINOKO + DAC

テキスタイル:Studio Onder de Linde

施工:株式会社 友建堂

主要用途:オフィス

敷地:東京都渋谷区

規模:RC造 地上5階建て(3・4・5階改修)

改修面積:245 m²

​写真:SUZUKI JUMPEI

Status:completed in 2023

Design:farm​ + HIGASHIYAMA STUDIO

Furniture:STUDIO KINOKO + DAC

Textile:Studio Onder de Linde

​Constructor:Yukendo

Main use:Office

Site:Shibuya ward, Tokyo

Structure:RC 

Renovation area:245 m²

Photo:SUZUKI JUMPEI

広告代理店のオフィスのインテリアを設計した。クライアントからは、引っ越しを前提としたテンポラリーな空間性が期待された。物件を巡る中で、彼らはテラスや窓から見える景色など、外 部との関係によって生まれる都市特有の環境を評価していた。広告は消費行為を促すものであり、その広告を制作する空間は、建築の躯体を活かすと同時に、都市に溢れるモノや素材 と向き合うことでつくり出せるのではないかと考えた。オフィスは5階建てのビルの3階から5階にかけて入ることになった。 3階は都市に散在する工業的な素材を中心に計画した。リシンで仕上げられたボリュームや、LGSと鋼板で仕上げた壁を配し、既存建具やOAフロアを転用した机、メッシュの布を重層させ たシェードを設えた。それらは下地など素材自体はラフであるが、仕上げの水準にまで昇華することで、既知の価値を転倒させる刺激をもたらす。 4階は透過性の高い素材や屋外的な言語で計画した。柔らかく光を拡散するパオやタープ、転用した人造大理石やレンガタイル等の屋外的な家具、植栽と一体化した机や断熱材とポリカ による光を通す壁などでできている。樹木や木製の棚によってテラスに連続し、開かれた空間となり、公園のように拠り所を選択しながら働く場所になる。 5階は来客への構えをもつ空間を計画した。重厚感のある緞帳を際立たせるように、コンクリートや鉄骨によって建築と一体化する家具を製作した。それらは小さな建築のような存在感が あり、ホールと大会議スペース同士を伸縮性のある関係で結び直すことで、祝祭の場としての空間性を担保する。 建築躯体と環境に応答するように、各階で異なる要素を集積し全体を構築した。このようにつくられた空間はモノの価値の新しい側面を提案する彼らに相応しいオフィスであり、同時に都 市の人工大地を遊牧する者の拠点のあり方を示している。

Office in Shibuya.

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